星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「海街diary」第8巻 恋と巡礼 吉田秋生

コミック6.「海街diary」第8巻 恋と巡礼 吉田秋生 小学館fsコミックス

結婚祝いに鮭ととうもろこしを送ってきたら、それって、そんなに悪いことなんだろうか? と、ちょっと考えてしまった私も、普通の人の感覚とはちょっとずれているのかもしれないな。と思った。

あと、お義父さんを送った経験から言わせてもらえれば、緩和ケア病棟というのは、この漫画に描かれているほど理想的な場所ではなく、体のいい安楽死の場所なんだな、と思っている。「緩和ケア病棟に入ったら、すぐに死んじゃうから!!」と奥さんが反対したと言うが(そう言った奥さんを無知なバカ女として漫画では描いているけど)、実際に、緩和ケア病棟に入ったら、本当にすぐに死にます。きっかり3週間で亡くなるように、まるで計算されていたかのようでした。ただ、望んだのは本人です。それだけ痛みが酷かったということでしょう。

緩和ケア病棟というのは、そういう場所です。私はそう思ってます。

たぶん、この漫画家からすると、もしくは、この漫画に描かれている長女みたいな人間からすると、私はかなりの変人で、一般常識も何もわかってない無知なバカ女という扱いになるんだろうけど、「そういう人って嫌よねえ」と悪口ばかりの会話をしている女たちのほうが、私は嫌いで、そういう一般常識を持った普通の人々の物語として、読まなきゃいけないこの漫画は、やっぱりちょっと苦手だな、と思います。