映画23.ジョン・ケント・ハリソン監督 「赤毛のアン」 (カナダ・2015)
原作はもちろん既読。テレビアニメ版も全話視聴済みだから、物語は知っているんだけれど、おなじみのセリフを英語で聞くのは勉強になるかな? と思って、字幕版を見てきました。あと、実写でプリンスエドワード島の光景を見たかったというのもある。(本当にプリンスエドワード島でロケしたかどうかは知らないけど)
2時間に満たない短い映画で、ギルバートとのギクシャクや、マシュウの病気など、もろもろの伏線は回収されないまま終わったけど、それでも、マリラがアンを認めて、一緒に暮らそうと彼等が家族になるところで終わったので、まとまりとしては良かったんじゃないかと思いました。終わりが良ければ、きれいに見えます。
改めて、映画で見て、世間一般の孤児に対する偏見が強いのが、印象に残りました。アンは好きで孤児になったわけでもないのだけれど、孤児院から来た子というのは、最初からそういう目で見られてしまう。それは、現代にも続く差別問題の一つとして、課題として考えたほうがいいかもしれないと思いました。