第10話「その日を再び」
前言撤回するけど、別に巧と豪は、何かが吹っ切れたわけでもなく、まだ悶々としている模様。巧は、豪を相手に全力投球する覚悟を決めたのかと思ったんだけれど、そうでもないという話をしているし、だんだん、彼等が何を言っているのか、何を考えているのか、ついていけなくなってきたような感じ。
巧の爺ちゃんが、野球以外のことにも興味を持てよ。みたいなことを言っていて、それはまあ、ある種、正論だなあ。と思って、聞いていた。子供の立場では、余計なお世話に聞こえるかもしれないが、若いうちは、いろんなことに興味を持って、いろんなことをやってみて、その上で、自分が何をやりたいのか、考えるぐらいのほうがいいと思うし。最初から、自分にはこれしかない。とか、考えるのは、自分の可能性を自分で詰んでいるからもったいないと思うんだよね。
その一方で、瑞垣くんは、野球をやめる選択肢を選んだみたいで、その気持ちも何となく分かるんだけれど、それはそれで、やっぱり、もったいないか。
そんな話を延々と考えると、どこか鬱々としちゃうので、話をそらせば、改めて、戸村先生の声ってかっこいいな。と思った。郷田ほづみというとキリコ・キュービィでしか知らんかったけど、普通に地声のほうがいい声じゃん? 無口な役をやるのはもったいなかったんだなあ。と、今更ながら思った。