映画21.米林宏昌、百瀬義行、山下明彦監督 「ポノック短編劇場 ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間」 (日本・2018)
109シネマズ湘南にて視聴。
「カニーニとカニーノ」カニを擬人化したキャラデザのセンスが好き。あと、水中で起こるドラマもよい感じ。鳥が魚をくわえるところがいいな。と思う。鳥によって命拾いした生物もいろいろいるんだろうな、と。弱肉強食が世の常とはいえ、強いものが、さらに強いものによって殺されて、弱いものが助かるという、そういうこともあるんだと。
「サムライエッグ」アレルギーって怖いね。ここまで深刻なんだ・・・というのは、なかなか普通の人では気づかないかもしれないので。お母さんは大変です。子供がどうというより、母親のドラマのような気もした。
「透明人間」オダギリジョーをこんなヘタレの役で使っていいのかな? と、なんか心配になった。ファンが怒らない? 透明な人間をあえて動かす作画アニメとしてみるべきなんだろうね。
どれもアイディアとしては面白いけど、やっぱ、短すぎて、物語としてみるには、印象が弱い。もっともっと事件が起こって、ハラハラさせてくれないと、え? もう終わり? という感じにしかならない。
いい歳のオタが数人見に来ているだけの劇場で、「ポノック、ポノック~♪」とかわいらしい声で繰り返す歌が流れてくるのは、ちょっと痛ましいものがあった。子供向けをアピールしたかったんだろうけど、子供なんか一人もいないし。
あるいは、これが「ジブリ劇場」と銘打っていたら、もう少し人が来たかもしれないけど、まだまだスタジオポノックの知名度が低い状態で、「ポノック劇場」にしてもちょっと無理があって、もったいない気がしました。3本立てという発想が悪いとは思わないんで、またやってほしいとは思うんだけど。