第7話「outbound」
ゲルサドラが気持ち悪いのは、どこか宗教のにおいがするからで、翼ちゃんとの関係は、すっかり、教祖様とその熱心な信者状態になってきた。こういうのも意図的にやっているんだろうけど。
「サドラにお任せ」ボタンを設置したら、みんなそっちをクリックするようになるとは、ある種、クラウズとは正反対の毒なんだなあ。考えることを放棄して、みんな他人任せにしちゃうという、そのほうが楽だし。
結局のところ、人間は、自分の暮らし向きさえ楽になれば、支配階級なんか誰だって、どんなだってかまわないのかもしれない。
それでいいのか? という部分を皮肉ったとしたら、社会風刺にとんだ結構な意欲作だと思う。