第9話「opt-out」
なんでクーちゃんって言うんだろう? と思っていたが、空気の空なのか。あるいは、「食う」もかけているのかもしれない。
みんなの想いを吹き出しにして表すというのは、変わった試みだなあ。と思っていたが、空気を読めない人間をみんなと色違いにして表していくというのがよかった。クーちゃんは、色違いの人間を選んで、飲み込んでいけばいい。一種、恐怖政治的な感じもする。みんなと合わせないと、消されるのみ。
そうやって、言いたいことの言えない世界は作り上げられていくんだなあ。と思う。
実際、戦前の日本がそうだったわけだし、世界の中にそういう場はいくらでもあるわけで、今のところ、日本に言論の自由があるのは助かる。言いたいことがちゃんと言える世界はいいなあ。と思う。