コミック50.「火の鳥」第4巻 手塚治虫 講談社手塚治虫文庫全集
「鳳凰編」。作品は、誰のために、なんのために作られるべきか? という部分を、考えていた。茜丸と我王は、ともに、クリエイターとして生きたわけだから。出世欲と名誉欲に溺れた茜丸は落ちていき、我王は、両腕を失っても、死ぬまで仏を彫り続けた。
我王の作った魔王像が、初めて人に感謝されたときに、他人のために何かをするというやりがいのようなものを我王は見つけたのだろうか? それが創作の原点なのかもしれないなあ。と、再読しながら、考えてみた。