星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「鉄人28号」第7話

第7話「悪の手先 鉄人暴れる」

大塚所長の身振り手振りの演技が、いかにも昔のマンガ風だなあ・・と妙なところで感心した。大げさに両手を挙げたり、体を丸めて手を口元に持って指を動かす。あいにく、横山光輝はほとんど読んだことがないのでよく知らないが、手塚治虫の昔のマンガでならそういう表現をよく見かけたような気がする。そういう古くさい演技をしているのに、違和感なく見れちゃうところがさすが。

この作品は、マニア向けと言うより、純粋に大人向けに作られているんじゃないか? という気もする。かつて少年だった大人たちへ。リモコン次第で悪にも正義にもなるという鉄人のテーマを、昔だったら正義の味方である敷島博士が「平和のために使えばいいんだ」と正太郎君を説得して、いかにもの悪ロボットたちを鉄人がやっつける構図が当たり前だったのに、そう単純な図式になっていないよね。
不気味な姿に描かれる敷島博士を通じて、「本当にそれでいいんだろうか?」と疑問を投げかける。背後から射す赤い光に覆われた敷島博士と、青い世界にいる正太郎君の対比の構図が印象に残りました。

鉄人はもう一人の自分だと思う正太郎君。心理的な影=シャドウなんですね。「ほら、鉄人が君を見ている」こういう心理表現は非常に好きです。
鉄人の姿に何を読みとるか、視聴者に問いかけているような感じかな。

米軍の登場で、さらに物語が複雑化しているみたいだし・・? 見ようによっては、現代社会の風刺にも見えるよね。(考え過ぎかもしれないけど。)
そういう意味でも、物語がどういう結論を持ってくるのか今から非常に楽しみです。

水たまりに突き飛ばされ、顔からはまっちゃう村雨さんに萌え〜♪ ついでに祝!村雨兄貴再登場♪ 出てきたよ、若本兄貴!!(^^)
「どうしたんだい? 健次〜」「兄さん!」
村雨弟は、辛いときにはいつも兄さんを思い出す模様。やっぱ、この兄弟いいわ。これからもときどき、兄さんを回想してくれると嬉しいんだけどな。今後に期待!(^^)