フィリエルの移動に伴って、世界がどんどん広がっていくが、細かく練られた世界設定に感心する。今まで南に竜がいると、言葉だけで語られていたけど、いよいよ竜退治が本格的に行われたし、竜を退治するためにユニコーンが必要だというその理由も語られたし、グラール王家には、ユニコーンを飼育するための方法もしっかりとあるらしい。
女王試金石としてしか語られていなかったエディリーンの宝石にもなにか秘密がありそうだし、フィリエルに流れている血の話。世界の果てに竜を抑え込んでいる見えない壁があり、それを研究している人々もいる。果ては、ロボットのような言葉を語る吟遊詩人の登場。
薄々気づいてはいたけど、本格的に未来SFの要素を入れてきたから、世界の秘密が解かれるのが楽しみですよ。次巻、最終巻。頑張って読みます。