読書32.「エチュード春一番」第三曲 幻想組曲[狼] 荻原規子 角川文庫
作者の趣味なのか、角川の意向なのかはわからないんだけど、いきなり歴史物になっちゃって、しかも、源平の時代だと私の興味の範囲の外で、読みづらくて仕方がなかった。
タイムスリップしてまでこの時代をやる必要があったのか、最初から、この時代の物語として、勾玉シリーズみたいに歴史ファンタジーとして読んだほうがまだ面白かったような気もしたんだけど。
未来から来た主人公が、過去の少女の体の中に入っちゃうのは、イメージとして気持ち悪くて、あんまりいい印象を持てなかった。しかも、出られなくなるのは、かなり怖い。