不思議な構成の物語。アフリカの民話や呪術の話が挟まれるが、「ダバが体の中に入っているから、体がだるくなる。何をする気にもならなくなる。体の中にあるすべてのものを排泄したがる」というその原因と症状を、最初は飼い犬の病気から連想し、やがて地球も病気であり、そのために洪水が起こるという、そんな途方もない規模の連想まで生まれてくる。その土地の水分調整。
主人公もまた、自分の中のダバを吐き出すために、物語を紡ぎだしたのか。ラストで語られる意味深な童話が印象的で、非常によかった。
第六話
「関西のほうで大きな地震があったろう」というセリフがあったので、大体、95年ぐらいなのかな? もう、平成に入っているよね。実際に、耐震基準が厳しくなったのを理由に、古い小屋が壊されていく実情はあったのかもしれないなあ。と思った。
前回のラストを見て、このあと、お客さんはどうなるんだろう?? と心配していたが、ちゃんと与太郎がつなげる続きも見れたので、よかった。それ以上に、与太郎の「居残り」の芸が見れたのは、やっぱ、感動でしょう。どういう話なのか知らなかったが、今度こそ、きちんと最後までやってくれた。見事に演じてくれた関智さんをほめたたえたい。
縦に横にいろいろ切り替わる絵コンテが面白いなあ。と思いました。こういう演出はいいね。
第五話
与太ちゃん、すっかりみんなの人気者だなあ。私もこの人、好きだわ。
自分の落語がないと悩んでいるようだけど、いや、関智さんがしゃべるだけで、もう自分の落語になっているような気もする。これは、与太ちゃんの味であって、山寺さんとも石田さんとも全然違うし、十分、個性が出ているような気がするが・・・。
ラストのほうの、煙の演出がよかった。これはアニメの真骨頂という気がするが、実写では、煙が筋となって漂うこの演出はできないんじゃないかと思う。
漂う煙に、過去の亡霊が浮かぶあたり。
しかし、八雲師匠の未練って、みよ吉じゃなくて、助六の方じゃないの? という気はする。もともと、菊比古が好きだったのは、助六なんじゃないの? と腐女子的に勘ぐってみたいけどね。どうなんだろう?
第四話
あれからさらに4年後? 5年後? 前回は赤ん坊だったのに、保育園児になっている。すっかり大きくなった子供に、助六の面影があるよ。かわいい。
一方で、与太ちゃんが、すっかりお父さん姿になじんでいる。というか、もともと、子供受けするキャラだったか? そういえば、そうだなあ。と、納得。子供相手のサービスが見事なもんだわ。
八雲師匠は、本当に落語と心中する覚悟なのかな? 原稿を破り捨てられた先生、ショックだったろうに、その動揺をさらりと隠して、会話を続けたところがよかった。関俊さんの声がかっこいいのよ~。
この調子なら、この子供が大きくなって、現代まで物語が続くのだろうか? この時点で、もう昭和ではなくなっているような気がするんだけど、続けようと思えばできるよね。それとも、八雲師匠が死んだところで終わりになるか?
最後まで見届けたいと思います。次回を待ちます。
第三話
今回は、関智一さんがとてもとてもすごかった。落語のセリフも交えてだけど、そりゃあもう、しゃべりまくりだし、啖呵を切るシーンも早口で、よくもまあ、間違えずに言い切れるよね。と、感心した。
これで与太郎の過去もだんだん明らかになってきた。そもそも、この人が刑務所帰りというのも不思議で、この性格で何をしでかしたんだ?? と思っていたけど、やっぱ、兄貴の身代わりのお務めということなのか。与太郎が無実だと知って、少し安心した。
大親分の声もやけによかったけど、どこかで聞いた声? という認識だったが、土師孝也さんだったのか。これもまたベテランの声優さんを持ってくるね。
会話の中で、少しずつ、いろんな伏線がほどかれていくのが気持ちいい。続きも楽しみにしてます。次回を待ちます。
第二話
今回は、山口勝平がすごかった。なんだか90年代の人気声優を集めているみたいな感じだなあ。と思ったけど、ベテランの貫禄でしゃべりまくりじゃん?
一方で、落ち着いた喋りでせまってくるのが関俊彦さんで、なんか大人の余裕で怪しい感じを出してくれて、とても嬉しい。
物語はつながっているとはいえ、与太郎がメインになってくると、第1シーズンとは全然雰囲気が違う。与太郎は、やっぱり、与太郎であって、助六ではないなあ。助六という感じはしないなあ。と思う。名前に負けている・・・と言われているのも確かだと思う。あまりにも、与太郎という名前が似合いすぎるよ、与太ちゃん。
それとも、これも演技のうちで、今のところはまだ甘っちょろい与太郎も、次第に助六とう名前に負けない貫禄を身に着けていくのだろうか? どうなんだろうね? 続きを待ちます。
第一話
シーズン2に入ったけど、思いっきり、前回の続き。ただし、あれから10年後という設定になっている。時代はバブルだというセリフもあったので、昭和ということも考えて、80年代後半ぐらいだと思うが、この人たちは、何年生まれで、いくつなんだろう?? と思った。この時点で、30代半ばぐらいなのかな? うまく計算ができないんですが・・・。
ベテラン声優を集めている感じだったけど、関俊彦さんまででてくるとは想定外で、ちょっと嬉しかったな。ダブル関さん、共演だわ~。
あと、与太郎が、とてもいい人で感動した。前回ラストで、「その子供の父親になりたい」と言い出した時に、すげーと思ったけど、自分の子供でもないのに、それを言い出せるなんて、なんて懐の広い。与太ちゃん、優しくて好きだな。これ、断る理由が見つからないでしょうに。
与太郎が助六を継いだわけだけど、与太郎の噺は、やっぱ、山寺の助六とも全然違うよね。それぞれの個性が光って見えて、全然違って、新しいというのがいい。
時代がぐっと現代に近づいてきたけど、落語がテレビに近づいてきたのは、そんなに最近のことなんだろうか? 落語って、なんかいつもテレビでやっている印象だったんだけど、そんなに寄席って、絶滅寸前だったのか? この話って、実はモデルがいるんでしょうか?? あまりにもっともらしいので、ちょっと混乱気味だよ? そんなこんなで、次回を待ちます。