星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ナルニア国物語」第5巻 C・S・ルイス

読書27.「ナルニア国物語」第5巻 C・S・ルイス 角川文庫

無謀と呼ぶことも確かにできるが、友達を助けるためにライオンに立ち向かった主人公の勇気に感動した。とっさの判断でそれができるか? それができたシャスタには、確かに王になる資格があったんだろうと思う。あるいは、シャスタのその資質を見抜いたからこそ、アスランも助けたのか。

人間はつい自分の都合のいい方向に行くように神に祈るが、神が与えるのは試練である。という解説が印象に残る。それを乗り越えられるかどうか、そこで成長することができるかどうかは、本人次第。ということなんだろうね。

「ナルニア国物語」第4巻 C・S・ルイス

読書26.「ナルニア国物語」第4巻 C・S・ルイス 角川文庫

ナルニアではどんどん時間が過ぎていき、カスピアン王子が老人になってしまったのがちょっとショックだった。

ユースタスは、すっかり勇敢な少年になったし、ちょっと問題ありだったジルも冒険の結果、たくましくなったような気がする。ナルニアは、子どもたちを成長させる修業の場なのか。

ただ、現実世界のいじめっ子をやっつけるのに、アスランが姿を見せたのはちょっとなあ。と思った。昔、だめだと思った「ネバーエンディングストーリー」の映画のラストシーンって、あるいはここから持ってきたのか。と思って。

「ナルニア国物語」第3巻 C・S・ルイス

読書25.「ナルニア国物語」第3巻 C・S・ルイス 角川文庫

ちょっと時間はかかったけど、読み終えて満足。東の世界の果てへの旅は面白かったです。最初から最後まで船の旅。いろんな島に立ち寄って、いろんな目にあって、子どもたちもみんなも成長していく。ネズミのリーピチープの勇敢さと海の中に住む人々の姿が印象に残りました。

「吾輩は猫である」 夏目漱石

読書24.「吾輩は猫である」 夏目漱石 新潮文庫

2ヶ月近くかけて、ちまちまと読んでいたけど、ようやく読了しました。とにかく、読みづらい。言い回しも漢字もネタも古くて、注釈なしじゃ、何を言っているのかわからない。漢字もルビを打ってあるから、なんとか読める程度で、明治文学がこんなに難しいとは。と思って、閉口したけど。

ただ、登場人物の多彩さを使って、人間への風刺、社会批判など入っているのは面白かった。主人公が猫だから、猫の身で、あっちこっちの家に入り込んで、向こうではこう言っている。というのを教えてくれるのはいいよね。

「ナルニア国物語」第2巻 C・S・ルイス

読書23.「ナルニア国物語」第2巻 C・S・ルイス 角川文庫

ナルニアと現実世界の時間がズレているとは聞いていたけれど、現実世界のたった一年で、ナルニアでは1000年の時間が経過しているとはびっくりだった。そりゃ、少年少女の話が、向こうではもはや歴史上の人物、伝説上の人物になるわけだ。

たった一年留守にしていた間に、ナルニアは大きく変わってしまう。木々も動物も喋らなくなり、伝説上の生き物は姿を潜めて、人間の台頭が始まっている。

そういう物語展開は、かつて豊かだった世界を、人間がだんだん滅ぼしていく過程を見せられているようで、ちょっと切ない。一番末のルーシーにしかアスランの姿が見えなくなってしまったように。人間もまた変質していってしまうのかと。

「ナルニア国物語」第1巻 C・S・ルイス

読書22.「ナルニア国物語」第1巻 C・S・ルイス 角川文庫

昔からタイトルだけは知っていたんだけど、読む機会がなくて。今回、新訳版が出たとのことでこの際、読んでみることにしました。

知っていたのは、きょうだいがタンスの中から異世界ナルニア国に行くってことだけだったんだけど、4人の兄弟姉妹だとは思わなかったし、4人一度に入ったわけでもないんだなあ。と思って。まず、末の妹のルーシーが入り、一度戻ってきて、その後、次男のエドモンドが入り、戻ってきて、ようやく、このあと、4人で一緒に行く。異世界と現実世界を行ったり来たりしているのが興味深いな。と思いました。時間の流れ方まで違うみたいだし。

子どもたちが出会う異世界。そこに住む多彩な住人たち。白の魔女とライオンの王アスラン。興味深い設定と、これからどうなるのか気になって、読みふけってしまいました。というか、意外とあっさりと魔女とアスランの決着がついたので、え? これで終わり? と思って、逆にびっくりした。ただ、この世界の秘密はまだまだ後ろ側に色々隠されているみたいなので、続きを読むのが楽しみですよ。次巻を待ちます。

「知らないと恥をかく世界の大問題14」 池上彰

読書21.「知らないと恥をかく世界の大問題14」 池上彰 角川新書

こうしてみると、世界の対立の根底には宗教があるんだなあ。と思った。ロシアとウクライナの戦争も中東が平和にならないのも、各国が持っている宗教の違いから来るんだなあ。という感じがする。

統一教会についてもページを割いてくれたのは助かった。あんまりよく知らないので。