星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「デーモン・ハート」第1巻 西川秀明

■「デーモン・ハート」第1巻 作:西川秀明 原案:安田均/グループSNE 角川コミックスドラゴンJr.

私は「ZMAN」の頃から西川秀明氏のファンで、彼のコミックスをずっと買い続けているのだけど、しかし、どんどん絵がきれいになっていくのと反比例して物語はどんどんつまらなくなっていくみたいだ。ああ、ナナシが懐かしい。

ストーリーや設定の部分のネタ的には面白いけど、まじめな場面に入るこの人のギャグはどうも笑えないんだよね。変な風に色気を出そうとしているから、色っぽいのはいいけど、お話の展開からは悪趣味にしか見えない。一体、男女、どっちの層のウケを狙っているんだか?? どちらにも受けようとして、自滅している感じだ。

アスモデウスの声は子安にしか聞こえないし、明らかに子安をイメージしている。「モンコレナイト」の時には塩沢さんにしか聞こえないキャラがいたし、「ZMAN」の時には千葉さんにしか聞こえないキャラがいた。そういう意味では、声優のイメージを漫画化するのは本当に上手い。

「ZMAN」みたいに、ストレートな熱血系の感動できる少年漫画を描いて欲しいのだけど、萌え要素を出さなければならないのはつらいところですね。(この人が描くと色気がありすぎて、女性の視点には耐えられないんだなあ。ほどほどでいいのに・・・。これではエロマンガだ。その点では「藍より青し」に近いかもしれない)
続きが出たらまた買うかなあ。どうしようかなあ。これでは困ってしまうのが正直なところ。