星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「竜馬がゆく」第3巻 司馬遼太郎

■「竜馬がゆく」第3巻 司馬遼太郎 文春文庫

学ぶところの多い小説です。人の生き方の見本が書いてある。
この小説の人気は、ここに出てくる男たちが皆、かっこいいことからでしょうね。要するに、ただの男じゃなくて、いわゆる漢なんですよ。
漢とは、かくあるべし! という生き方の見本が書いてある。漢になりたい人は読んでみるべきでしょうね。(^^)

「世の中の 人は何とも云はばいへ わがなすことは われのみぞ知る」
という句を10代で作って、それには低能児呼ばわりされた寂しさがこもっているという。

こんなところで引用するのもなんだけど、世の中の流れが同じ方向に一色に染まっても、それを客観的に冷静に見つめ、他者に決しておもねずに、自分の道は自分で決めると云う、その生き方を尊敬します。

「人間はなんのために生きているか?」「事をなすためじゃ」「ただし、事をなすに当たっては、人の真似をしちゃいかん」
世の既成概念を破る・・それが真の仕事というものである。

「いったん志を抱けば、この志に向かって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない」
「たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ」

私も、多分、読み手にバカにされているんだろうなあ・・と思う。思うけど、私は私なりに精一杯頑張る。幕末の偉人と一緒にするのもなんだけど、こういう本を読むと自分なりに励みになります。
バカにされてもいいじゃないか。私は私の思ったとおりのことをこれからも書きつづっていきたいと思う。いい本です。