星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「スノーグース」 ポール・ギャリコ

19.「スノーグース」ポール・ギャリコ 新潮文庫 評価★★★★★

一番、印象に残った一言。(;_;)
「だから行かなくちゃならないんだ。ぼくの力でできることなんだよ。そうだ、ぼくにだって。今度ばかりは・・・。今度ばかりは、ぼくだって人並みに、じぶんの務めを果たすことができるんだ」

大沼のそばの燈台小屋で、たった一人で、鳥たちだけを相手に暮らしていた男。ある日、傷ついた白いグースを抱いた少女が燈台を訪れて・・・。孤独な男と少女のひそやかな心の交流を描いたファンタジーの名作。
↑・・・と、裏表紙には書かれていたけど、個人的に気に入ったのは、「少女は果たして、男を救えたのか?」という部分が限りなく疑問のまま、物語が終わってしまうことですね。そういうところが、ものすごく好みでした。(^^);
白い船と白い鳥」そのイメージがとてもきれいでした。描かれている挿絵が実にいい味を出しています。

他に「小さな奇跡」「ルドミーラ」の2作を収録した短編集。どれもいい作品でした。満足♪

【補足】
参考までに<A HREF=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102168028/qid=1062151006/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-9351959-2757824 TARGET=blank>こちら</A>