星の原休憩所

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「機動戦士クロスボーンガンダム」下巻 長谷川裕一

89.「機動戦士クロスボーンガンダム・普及版」下巻 原作:富野由悠季 漫画:長谷川裕一 角川書店角川コミックエース 評価★★★★★

面白かったです。きれいにまとめて終わったみたいですね。

この物語のポイントは、主人公がキンケドゥじゃなくてトビアになっているところでしょうか? 昔ながらの主人公タイプなのは、キンケドゥの方なのに、あえて彼を後ろに回して主人公のトビアを支える形になっている。そのバランスがよかったです。

まあ、単純に考えれば、キャプテンハーロックの横に台場正がいるようなものかな? という気もしますが・・。(^^);

あるいは、この主人公二人の構図が、後の「キングゲイナー」につながっていくのかもしれませんね。

ネタバレ注意→<FONT color="white">期待した割に、ザビーネの活躍が中途半端に終わったような気がしたのは残念でした。ドゥガチが活躍するようになってからは、完全に彼の陰に隠れてしまって、いつもの富野悪役の位置に落ちたみたい。(^^);
全52話のTVシリーズなら、もっと彼の活躍する場もあったんだろうになあ・・という気がしましたが・・。

キンケドゥことシーブックたちが地球の緑の中に消えていって、トビアたちが宇宙へ向かうラストシーンは、二つの未来を暗示するようで感動的。
それぞれのカップルが、異なる場所で子孫を広げていくんだろうなあ・・という夢が見える。いいラストでした。

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