星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「くものきれまに」 作:木村裕一 絵:あべ弘士

25.「くものきれまに」あらしのよるにシリーズ第3話 作:木村裕一 絵:あべ弘士 講談社 評価★★★★★

オオカミのガブとヤギのメイ。名前が出てきたのは、初めてですね。

「だからわたしたちは、ひみつのともだち、なんですよ」
うーむ。「ひみつのともだち」とは、またなんとも子供心をくすぐる言葉だなあ。だれにもないしょ。ふたりだけのひみつ。

この二人の関係って、妙にラブストーリーっぽく見えるのは気のせいかな?(^^);

特に、オオカミに漂っている哀愁がいいです。
「そんなメイのすがたをみて、ガブはウオオオーン、とひとこえほえた。ガブはなきながら はやしのなかに とびこんでいった」
この気持ちが切なくて・・・。

メイは友達のヤギをガブから守ろうとしたんだよね。ガブから見れば、その友達は、自分たちオオカミの悪口を言った奴で・・・。でも、オオカミはヤギを食べるんだから、それは仕方がないんだけど・・・。

こんな短い絵本の中に、友情関係の複雑さが絡んでいて、実に素晴らしい。

続きが楽しみです♪

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