第3話「白夜岬」
うーん。なんて楽しい。いくらでも深読みOK!のこの世界観、かなりツボにはまったかも? こういう作品が見たかったんだよなあ。(^^);
とりあえず、旅はまだ始まったばかりで、今回はほとんど謎と世界を提示するのみで終わってますが、魅力はばっちりです。と言うか、こういうノリについていけない人は、このあたりでこの作品に見切りをつけたんじゃないだろうか?
一番気になるのは「白夜」という設定かな? 白夜というのは普通「太陽が沈まない夜」のことでしょ? 太陽の代わりにオーロラが空を覆うこの世界はずっと夜のままなのか? 昼とも夜ともつかない曖昧な世界。
そこに住む人々が、旅人を愛想笑いで誘っている。それが本心でないことは画面を見ればすぐにわかる。「偽りの笑顔で旅人を誘う町」が、「決して朝が来ない町」として描かれているのは、面白い。
波打ち際にぼろぼろの人形が強調されるのは、この世界に子供の犠牲者がいる象徴だろう。
画面に繰り返される「出口」と「駐車場」の文字。ここは「とどまる」と「帰る」以外の選択肢を持たない場所だと言わんばかりだ。先に行くことは決して許さない。その場所が、主人公の最初の試練の場所として設定されているんだね。
姉妹の間の確執も気になる引きだし、こういう演技になると天野由梨さんの声は光るなあ。久々に声を聞きました。
ものすごく続きが楽しみ。こりゃ、一気に見てしまった方がいいかな? DVDが欲しくなってきたかも? うーん??
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002IJOZM/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">忘却の旋律(2)</a>