星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風光る」第17巻 渡辺多恵子

5.「風光る」第17巻 渡辺多恵子 小学館フラワーコミックス 評価★★★

何となく・・・。展開がじれったいという印象を受けた。大河ドラマの「新選組!」を1年間見て、駆け抜けたせいかもしれないけど、もう少し史実にそって急いで物語を進めてくれてもいいのではないだろうか? と思ってしまった。
新選組は今後、過酷な運命をたどるのだから、しばらくのんびりしていてもいいかな・・とは思ったんだけど、ほのぼのの連続がじれったく見えてきた。

それとも、谷兄弟の登場は今後の展開に深く関わってくる伏線として用意されているのだろうか? 人を信じないまじめすぎる兄と彼を慕う弟。

ただ・・・。人が人を信じられなくなるのには、それなりに理由があるはずで、そのあたりのドラマを説明だけではしょって、単純に人をむやみに疑う人間をまるで悪人のように描いたことには少々不満。私が見たいとするなら、むしろその理由の方だった。

人を信じることの大切さなど、いまさら言われなくたって知っている。だけど、信じた人に裏切られた傷痕を癒すのは、そんな生やさしい言葉では効かないと思う。それで「私が悪かった」と簡単に納得するドラマは、かなり偽善に見えた。というわけで、少々評価が低めなのです・・。

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<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091381073/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank">風光る 17 (17)</a>