星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ツバサ・クロニクル」第6話

第6話「泣かないナミダ」

うわあ。なんだかまあ、かわいそうになるくらい、動きがないね。動かす為の予算がないのか? 時間がないのか? 絵を止めて、あとは音楽の情感だけでごまかしている感じ。

本来なら、今回のメインは正義くんになるはずの展開だと思うのに、アクションを全然見せることができない・・・というのは、かなり辛いですよ。
お話自体に問題はないし、むしろ扱っているテーマにはものすごく惹かれる。この作品に魅力が感じられないとしたら、やっぱりアニメとしての動きが足りないせいだと思うけど、違うかな?

個人的には、正義くんにもっと暴走して欲しかった。「僕は君みたいになりたかったんだ〜!」というコンプレックスがもたらす町の崩壊。町を焼き尽くす無意識の破壊力。それはもう本人ですら止めることができないと言う。まあ、それをやると「AKIRA」になっちゃうんだけど、この物語のテーマの方向は、本来そっちでしょう。

だけど、アクションを見せることができないものだから、正義くんのクダンもただ歩いて、炎を口から出すだけになっているし、小狼の活躍も今ひとつに見える。もったいない限りです。これで絵だけでも派手に動けば、視聴者の注目度はもっと高まるはずだし、この問題を考えるきっかけにもなると思うんだけど、それが伝わらないことが残念です。

作品自体は、非常にいいと思うんだけどね。むしろ、「前を向いて、進め」という前向きなメッセージは応援したいところ。

毎回痛々しい姿をさらす小狼はステキだし、彼の声は実にいいです。何のかんの言って、結構、この作品を気に入っているのか?>私。異世界ファンタジーなら、もっともっと美しい映像を作れそうな気がするので、今後に期待しつつ、続きを待ちます。