星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムZZ」第46話

第46話「バイブレーション」

セイラさんの登場。
「お久しぶりね、ブライト・ノア」「兄の・・・シャア・アズナブルの動きはわからないんですか?」
「彼の捜索どころじゃないんです。この戦いには、シャアの意志は感じられませんよ」
ハマーン・カーンとかも知らないのかしら」
「ええ。どこかで我々のやっていることを見ています。そして、何かを考えている」
「時代を待っているの。そう。兄らしい」
「しかし・・・危険な気がします」
「概念だけのニュータイプなんて悲しいでしょうに」
「彼はそれを嫌って、具体的な行動に移る。その用意をしていますね」
「そんな兄は見たくありません。いっそ、死んでくれれば・・・」
「何故?」
「野心と妄想。兄は、何か宇宙の意志のようなものに従わねばならないと思っているんです」

セリフを抜き出してみたけど、これはほとんど「逆シャア」の為の前振りという感じですね。もうこの頃には、劇場版の企画が動いていたと言うことかな?

プルツーを言葉巧みに戦いに向かわせようとするグレミーを見ていると、やはりステラとネオの構図を思い出す。
ガンダムを倒せば、この気持ちの悪いのが治るのか?」「そうだ、プルツー。さあ、おまえを縛ろうとする敵を倒せ!」「私を・・・縛ろうとする敵」

クライマックスのジュドーのセリフが、この物語のテーマそのものだった気がします。

「俺には、ここの人の欲望が起こす間違いだけはわかるんだよ」
「地球は汚染されているし、俺たちのコロニーは古くて腐っている。今、人類全体がやり直さなくちゃいけないんだ。あんたみたいな小さなことにこだわる人間は、倒さなくちゃ地球圏に明日は見えないんだよ」
「血に縛られたような人間は、邪魔なんだよ」

「人間の可能性をちっぽけな自己満足のためにつぶされてたまるか!」

「その君のカンから発した君の怒りと苛立ちは理由になる」ジュドーの意志を継ぐように割り込んで入ってくるカミーユに萌え。こういうのが、ジュドxカミファンにはサービスなのよね。(^^)

ザビ家の血にこだわり続けたグレミーの最期。

血にこだわった人間が世界を滅ぼそうとするし、逆に世界を救えるのは人と人の絆なのかも知れない。ジュドーには待っていてくれる仲間がいるし、帰る場所がちゃんとあるから。そういう意味で、ファーストに近いテーマを感じました。