第1話「バーテンダー」
原作は、未読です。
なんだか、冒頭の森本レオのナレーションを聞いていたら、「王様のレストラン」を思い出しました。「それはまた、別のお話」と言って、終わるんじゃないかと気にしていたんだけれど、さすがにそれはなかったみたいです。
こういうどこか実験アニメっぽい作品は、評価が割れるだろうけど、私は気に入ったな。なんだか演劇っぽいと言うか、手塚の青年マンガっぽい感じ。
個人のナレーションで綴られていく、彼の置かれた立場や思い出話と、それに応えて、バーテンダーが最後にどんなカクテルを繰り出すか? なんだか一瞬の緊張があって、それが気持ちよかった。ラストの落ちもよかったしね。
「うむ。この味は・・・」というちょっと大仰な解説が入るあたりも、なんだか「ミスター味っ子」を思い出せてくれて、ちょっと笑えました。さすが今川脚本だ。
ところで、「バーテンダー」の言葉の意味って、本当にそれでいいんですか? なんだかもっともらしく聞こえたんで、つい信じちゃったんだけれど、こじつけだったりしない? でもまあ、いい話だと思いました。
疲れている大人のための癒し系アニメという感じですね。次回も楽しみです。