星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「小説どろろ」第2巻妖刀乱舞 鳥海尽三

小説・一般6.「小説どろろ」第2巻妖刀乱舞 鳥海尽三 学研M文庫

百鬼丸どろろが醍醐景光を探して、北陸を旅してます。ぶっちゃけ、メインの舞台は福井県で、うちの地元が露骨に出てくるからこの本に興味を持ったのも確か。うちの近所の山に「百鬼丸修行の地」という看板が立てられたのも本当の話で、この本が出たとき、地元では結構話題になっていたのです。

そもそも原作の「どろろ」でも朝倉勢と富樫勢が戦っているシーンがあって、昔読んだときにも、舞台は北陸なのかな?? とちらっと思っていたけれど、漫画ではあんまりはっきりとは描かれなかったそういう背景を、小説ではより丁寧に歴史的な解説をしてくれているので、そういう部分は勉強になったし、面白かったかな。

物語の方は、妖怪退治をメインにしてますが、原作をいろいろ壊して、妖刀似蛭の話とマイマイオンバの話をMIXしている形かな。

あと、美緒についても結構、設定を変えていて、百鬼丸を苦しめるために魔像が美緒を殺したことになってます。

まあ、そういう変更部分は別にいいとしても、私が邪魔だなあ、と思うのは、やっぱり寿海でしょ。まあ、親の気持ちとしては息子が心配で後を追いたくなるのもわからないでもないけど、息子の立場で見れば、親がストーカーのようにしつこく後を追ってくるのは、いい迷惑だなあ、という感じがする。とっとと京都へ帰れ! と思ってしまっては冷たいかな〜。

なんだか知らないけれど、戦う医術師になっちゃってて、琵琶法師と戦いあって、お互いに「出来る!」と思って、すっかり仲良くなってますよ。

さすがにその辺は、いくらなんでもやり過ぎに見えるんですけど、そういうのをやりたかったんでしょうか?