星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「鋼の錬金術師」第46、47話

第46話「人体錬成」
第47話「ホムンクルス封印」

なんだか悲しい話だなあ、という感じがするのだけれど、結局、あれだけ苦労して手に入れた賢者の石というのは、ただの役立たずなんでしょうか? 賢者の石さえ手に入れば、ホムンクルスは人間になれるし、タッカーさんは娘を取り戻せる、エドとアルも元の姿に戻れるんじゃなかったのか?

まあ、死んだ人が甦るのはどうかと思うんだけれど、せめてホムンクルスたちぐらいちゃんと人間になれれば良かったのにね。あんなに人間になりたがっていたのに、そのまま死んでしまうんじゃ、いくら何でも救いがなくて、気の毒じゃないか・・・。元の人間にならなくてもいいから、なんかこう、もうちょっと救いが欲しかったような気がする。あれだけたくさんの人を犠牲にして出来た賢者の石なんだから、もう少し万能の力があってもいいんじゃないだろうか・・・。

400年も生きていれば、そろそろ死にたくなる頃だと思うんだが、ダンテさんはそうじゃないみたいで、その気持ちがちょっと解せない。と言うか、ついて行けない。まだ死にたくないんだねえ。人間にはとっくの昔に絶望しているみたいなのにさ。冒頭に語られていた「人間なんて、ろくでもない生き物よ」という部分にだけは、妙に説得力があって、頷いてしまったのだけれど、物語の構成上、彼女の方に同調してはちょっとまずいんじゃないかという気もしないでもない・・・。