星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「スフィンクス」 萩尾望都

コミック56.「スフィンクス萩尾望都 小学館FSコミックス

短編集。さすがに萩尾先生の短篇は、どれも見事で感心したけど、一番気に入ったのは、「世界の終わりにたった1人で・・・」かな。10歳年下の男を好きになった女性の悲劇が、痛ましいくらいに胸に迫る。

その彼が、更に年下の女性と結婚し、別れても再婚して、新たな家庭を作っていくとき、自分はどんどん年老いていくだけというのは、辛いだろう。その時、彼女の年齢は・・・と書かれているのを読むだけで、なんだかきついものがあった。

世界の終わりにたった一人で海辺にいるときに、会いたい人。海辺のダンスシーンが感動的に見せてくれました。やっぱり、萩尾マンガは素晴らしい。