コミック29.「ゴールデンライラック」 萩尾望都 小学館文庫
一度手放してしまった本だが、ブックオフで100円で売っているのを見つけたので、買い戻してきた。萩尾望都の描いた飛行機ものの名作。
それこそ、絶望の淵にたった主人公が、飛行機を見て、自分を取り戻すシーンが感動的。貧困の中で生きるというのが、どういうことなのか、ひしひしと伝わる。ドラマというのは、こうあるべきだという見本。
「ばらの花びん」「マリーン」が同時収録されているが、改めて読み直すと、「マリーン」に登場するお嬢様は、「ゴールデンライラック」のヴィクトーリアとは、キャラの構図は同じなのに、やっていることは正反対なんだなあ。と思った。この2作を同時収録して、対比させているのは、ちょっと面白い。
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/04
- メディア: 文庫
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