星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ゴールデンライラック」 萩尾望都

コミック29.「ゴールデンライラック」 萩尾望都 小学館文庫

一度手放してしまった本だが、ブックオフで100円で売っているのを見つけたので、買い戻してきた。萩尾望都の描いた飛行機ものの名作。

それこそ、絶望の淵にたった主人公が、飛行機を見て、自分を取り戻すシーンが感動的。貧困の中で生きるというのが、どういうことなのか、ひしひしと伝わる。ドラマというのは、こうあるべきだという見本。

「ばらの花びん」「マリーン」が同時収録されているが、改めて読み直すと、「マリーン」に登場するお嬢様は、「ゴールデンライラック」のヴィクトーリアとは、キャラの構図は同じなのに、やっていることは正反対なんだなあ。と思った。この2作を同時収録して、対比させているのは、ちょっと面白い。

ゴールデンライラック (小学館文庫)

ゴールデンライラック (小学館文庫)