星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動武闘伝Gガンダム」流動の章 鈴木良武

小説・一般7.「機動武闘伝Gガンダム」流動の章 鈴木良武 角川スニーカー文庫

なんというか、「Gガン」として以前に、小説の展開として、これはどうかな〜と言う気がする。なにしろ、主人公のドモンが弱すぎる。何かというとやられてばかりだし、危なくなれば、別の敵が現れて「こいつは俺の獲物だ。手を出すな!」とばかりに敵同士でやり合って、運良く助けられるというパターンが多すぎる。本人が強いわけじゃないというのは、致命的じゃないだろうか?

自分で修行の地をヒマラヤに選んでおきながら、高山病で死にそうになっているのもなんか間の抜けた話だし、それを偶然助けたのも、洞窟の中の5体の僧の像で、夢の中でほほえみながら舞っていた。というのも、あまりに突拍子もなくて、とんでも小説になっちゃっているという感じがする。怒りを越えた境地を悟るにしても、もう少しなんかまっとうなアイディアはなかったものかと思うよ・・・。