小説・一般31.「機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード」下巻 富野由悠季 角川スニーカー文庫
ある意味、「逆シャア」の焼き直しがこの作品なのかな〜と思った。バグによる皆殺し作戦は、シャアのコロニー落としとやっていることは大差ないように見える。直接的に被害を受けるだけ、バグの方が非道に見えるだけで。
腐敗した地球連邦政府に対抗しようとする想いが、歪んだ方向に進んでしまった物語と言うことで、どちらに理があるとも言えない厳しい話に見えた。どっちもどっちだよね。と言うことで。
ラストシーンには、奥さんにも娘にも見捨てられた男の悲哀が見えて、辛いものがあった。一歩、間違うと、人はこっちに簡単に踏み出しそうでね。危うい作品だと思いました。
機動戦士ガンダムF91―クロスボーン・バンガード〈下〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
- 作者: 富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1991/02
- メディア: 文庫
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