読書26.「コロボックル物語⑥ コロボックルむかしむかし」 佐藤さとる 講談社文庫
「コロボックル」シリーズ外伝。コロボックルたちの昔話で、短いながらも味のある童話集だった。改めて、作者のセンスの良さに感動する。
個人的には、「アシナガのいましめ」が一番印象に残ったかな。争いを好まないコロボックルたちが、何故、互いに戦いあわなければならなかったか。悲しい話だし、どこか教訓的でもある。
あと、巻末に書かれていた上橋菜穂子の解説が素晴らしかった。コロボックルたちは、外側から人間を見ている「観察者」なのだと。彼らに見られていることを意識すれば、人は、「善く在ろう」と思う。その気持ちは、とても大切なもの。
コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)
- 作者: 佐藤さとる,村上勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: 文庫
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