星の原休憩所

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「コロボックル物語⑥ コロボックルむかしむかし」 佐藤さとる

読書26.「コロボックル物語⑥ コロボックルむかしむかし」 佐藤さとる 講談社文庫

コロボックル」シリーズ外伝。コロボックルたちの昔話で、短いながらも味のある童話集だった。改めて、作者のセンスの良さに感動する。

個人的には、「アシナガのいましめ」が一番印象に残ったかな。争いを好まないコロボックルたちが、何故、互いに戦いあわなければならなかったか。悲しい話だし、どこか教訓的でもある。

あと、巻末に書かれていた上橋菜穂子の解説が素晴らしかった。コロボックルたちは、外側から人間を見ている「観察者」なのだと。彼らに見られていることを意識すれば、人は、「善く在ろう」と思う。その気持ちは、とても大切なもの。

コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)

コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)