「日本はアメリカの核の傘の下から出るか出ないかで国内がまとまらないみたいですが、核がいいか悪いかという議論だけではいつまで経っても答えは出ないように思います。それよりも現実の安全保障をどうするかについて、もっと国民全体で話し合うべきじゃないですか?」
堤未果さんの本は、基本的にいろんな立場の人にインタビューを取って、それを紹介していくというかたちになっている。で、私が一番、印象に残ったセリフを書き出してみた。核を持たない国キューバ出身の彼の言葉。
私も核兵器は絶対にダメだと思っているけれど、実際問題として、米軍が日本から撤退した場合、どうやって日本を守ればいいのか? という部分に関しては、正直、よくわからない。憲法9条さえあれば、本当に大丈夫なのかと?
劣化ウラン弾での被爆の問題から始まって、オバマ大統領のプラハでの演説、アメリカの原爆についての歴史教育など、詳しく説明があって、いろいろ考えさせられました。
核について考えることは、戦争について考えることにつながる。今既にある核のゴミをどうするかも含めて、みんなもっと目を向けて、現実的な話として考えるべきだと思う。いい加減、都合の悪いものにはふたをして、見ないように考えないようにするのをやめたらどうかと・・・。
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/08/05
- メディア: 文庫
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