星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「リーンの翼」第6話

第6話「桜花嵐」

(ネタバレ注意!)

 

 

リアルに描いた「ザンボット3」だなあ。という感じがした。

戦闘の中で、東京のあちこちでビルが破壊されていて、逃げ遅れた人々の描写から戦争の生々しさを伝えてくれる。東京が攻撃されるって、こんな感じだろうなあ。と。

しかし、とかく美しかったのは、オーラバトラーから伸びた蝶の羽が東京上空を覆い尽くした描写。エンディングでも、翼に混じって、蝶の羽が時々、伸びてきたし、サコミズ王の乗ったオーラバトラーは蝶の羽をはやしていたから、何か意味があるんだろうなあ。と思っていたけど、広がる羽がオーロラになるのがよかった。

オーラの力が制御できなくなって、ハイパー化の概念まで出してきたから、往年の「ダンバイン」を見ていた世代としてはちょっと嬉しいし、「ダンバイン」の時よりも、よほど効果的に演出していると思う。その分、サコミズ王がどんどん年老いていくのも生々しいしね。本来の年齢に戻っていくのかもしれないが・・・。

特攻兵のお守り人形が拡散するシーン、白かった羽が赤い羽根になって散っていくシーン、また桜吹雪の描写。散っていくもののはかなさが描かれていて、すばらしい。バイストンウェルでは、新しい子どもが次々に生まれ・・・。

ラストが厳密なハッピーエンドではないことも、ちょっと気に入っている。リュクスは消えて、エイサップは一人取り残される。下手にくっついて、いちゃいちゃされるより、ずっといいじゃないか。その先のことは、想像するしかないと、そう言う形の方が、個人的にはとても好きです。