第8話「苦痛なき革命 その2」
第9話「無残帳 その1」
こうして通しで見ていくと、物語がちゃんとつながっているのがよく分かる。無痛症の彼の物語は、ドクター・キリコの出て来るベトナムの話とつながるし、無残帳の百樹先生の物語は、第1話の手足の千切れた少年の話とつながる。
それぞれの物語が、ちゃんと間の成長に与えた影響を語っているのか。
百樹先生の手術をどうしてもやりたいと申し出たとき、第1話の少年をなんとしても救いたかった間くんの気持ちが伝わったので、そこからすべてが始まったという物語の流れも分かったし。
しかし、無残帳は、これからひどい話になるはずなので、アニメ版ではどうなることか、続きを待ちます。
戦争が医学を発展させてきたという側面もある、という話は印象に残った。苦痛を感じない兵士がいたら、その方が都合のいい人々もいると。そんな研究に興味を持ったら、泥沼から出られなくなるぞという警告もわかる。
しかし、原作通りなのは分かるとしても、「七色いんこ」をいきなり出してきたのは、さすがに無理があるんじゃないかとちょっと思った。私が見ても、あまりに唐突で意味がわからない。私自身が、「七色いんこ」にはあまり興味が無いので、設定をよく知らないというか、読んだはずだけど覚えてないからかもしれないけど・・・。