読書4.「ジャン・クリストフ」第3巻 ロマン・ロラン 岩波文庫
リアルのほうが忙しくて、めんどくさい読書はすっかり後回しになっていたけど、ここのところ落ち着いたので、ようやく読了。ほとんど1年越しで読んだから、すっかり登場人物を忘れちゃってて、えーと? ミンナはぎりぎりなんとなく覚えているけど、グラチアって誰? そんな女、どこで出てきたっけ?? 状態。
3巻目のラストまで来て、この彼女がいかに影となり、クリストフの今までを支えてきたか・・・という話をされて、びっくりしている。
彼と同様、すっかり存在ごと忘れてましたよ。アントワネットのエピソードもそうだけど、自分を愛してくれている存在がいることに、気づいていないことこそが、人間の不幸なんだとまとめてみました。気づいたときには、もう別れのときっていうのが、悲しい。人生、そういうものかもしれないけど。