星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ガラスの地球を救え」 手塚治虫

読書7.「ガラスの地球を救え」 手塚治虫 光文社新書

手塚先生は、この本を書いている最中に亡くなったとのことで、足りないページ数を他の時期の講演内容で補完したというが、改めて、読むと、たぶん、最初の30ページ部分が病室で書いたものなんじゃないのかな? と、思わせられた。

冒頭部分の悲壮感が並じゃなく、世の中の不安と未来に対する絶望感を必死に語っている。80年代当時でさえそうだったのだから、30年後の今、その不安感は、更にひどくなって世の中にまん延しているのではないだろうか?