星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「きみのカケラ」第1巻 高橋しん

■「きみのカケラ」第1巻 高橋しん 小学館少年サンデーコミックス

まだ物語としてはプロローグの段階だから、お話としての評価は何ともいえないけど、読み応えはありましたね。面白かったです。

よくあるボーイミーツガールのストーリーで、少年と少女が出会い、旅に出るというパターンなんだけど、高橋しんらしいなあ・・と思うのは、「最終兵器彼女」同様、この世界はもう終わりだ・・あるいは、終わりが近い・・といわんばかりの終末思想が作品全体に流れていること。

さすがに北海道出身らしく、雪がずっとずっと降り続いて、町も家も人々も雪に埋もれてしまい、世界の終わりがくるという考え方や、主人公の住む家もまた、上へ上へと改築していっているから古い下の階層には行ったことがないという設定には変な意味のリアリティがあって、苦笑ものでした。

個人的に気に入ったのは、ばーちゃんの言葉。
「世の中のすべての物事には用意された答えなどありません。他人の力を当てにせず、自らが導き出したもの・・それを答えとなすのです」
いろんな意味で深いなあ・・と思って・・。

「太陽を探しに行く」2人の旅がどんなものになるのか、これからの展開が楽しみです。かなりの伏線が張り巡らされているようだけど? どうかな?

特にシロ>ヒトガタということは・・もしかして、彼の正体って××××なんですかね??(伏せ字を使ったら、なんだか怪しげになってしまった・・。うーむ?)