星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「消えた少年たち」上巻 オースン・スコット・カード

24.「消えた少年たち」上巻 オースン・スコット・カード ハヤカワ文庫 評価★★★

家族の愛とは何なのか、信じるとはどういう事かを教えてくれる、魂を揺さぶる感動的な作品
・・と、帯に書いてあったけど、上巻だけじゃ、まだたいした事件は起こっていないので、まだ何とも言えないかな。

それよりも「いじめ」の描写があまりにリアルなので、読んでいて辛かった。職場における上司からの攻撃もそうだけど、子供が学校でいじめられている件はあまりにもかわいそうで涙が出そうだ。それが辛かったから、評価はちょっと低めなのです。

カードの作品って、人間の描写がいつもリアルで、人間の汚い面を見せつけるように書いてくるからね。古今東西、人間てイヤなものだなあ・・としみじみします。弱者をいじめて、快感を得る人々の存在。

あと、母親の子供たちへの心配についての描写が細かくて、感心しました。うちには子供はいないけど、お母さんていうのは、いつもこうして子供たちに目を配るものなのかしら・・と思って・・。

そういう描写も含めて下巻への伏線かな? じっくりと続きを読んでいきたいと思います。

参考までに<A HREF="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415208121X/qid=1067780298/sr=1-10/ref=sr_1_2_10/249-6192615-3497143" TARGET=blank>こちら</A>