第28話「そして池田屋へ」
いよいよ、池田屋事件勃発。ほとんど全編、殺陣シーンが続いて見事だったけど、なまじ今まで現代劇のようなのんびり雰囲気を出していただけに、その世界に斬り合い、殺し合いの雰囲気が入ってくると、逆に恐ろしいね。
「私もみんなみたいに斬り込んでみたいですよ」と脳天気に言っていた隊士が、本物の殺し合いを見て震える姿が描かれる。それこそが大切なんじゃないかと。「戦」をどこか甘く見ている人たちに向かっての警鐘。
「ガンダムSEED」で、ゲーム感覚で「ぼくも戦ってみたい」とシミュレーションに興じていたトールを思い出します。それと似ているよね。
「自分を殺しても、さらにずっとその後に志士たちが続くだろう。お前はそれを全部斬り捨てるつもりなのか?」
「みんな馬鹿ぜよ」とつぶやいている竜馬が印象的。気がつけば、江口洋介も妙に老いたような疲れた雰囲気を出してきた。竜馬の死もどうやって描かれるのかな? と思うと楽しみですね。