112.「しろいくも」 岩岡ヒサエ 小学館イッキコミックス 評価★★★★★
なんとなく、安倍吉俊のファンタジーを思い出した。
テーマ的に「死」や「後悔」を描いている、ダークな感じの短編ファンタジーには非常に弱い。（＾＾）；
「幸せって、幸せであることに気づいていないと、自分のところまで届かないんです」小学生の女の子のセリフ。
誕生日のケーキのエピソードがものすごく好き。そこにあるのに気がつかない。気がつかないだけなんだけど、見つけるのが難しい。扉を開かないと、見つからないところに隠れている。
絵のセンスと詩的な物語の流れが、感動的です。同人誌の出身らしく、雑然とした絵なんだけど、それがいい個性になっていると思います。商業誌の作品には見えませんでした。こういう作品を描く同人誌は応援したいと思っています。
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