星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

独り言・・・。

劇場版「AIR」の話。

悪いのは誰か・・・と、考えるに、私はやっぱ監督だと思うな。

脚本だけを読んで「どんな話なの?」「どうしてこの主人公は旅をしているの?」などと、他人に聞いている暇があるのだったら、自分でゲームをやってみればよかったんだ。どんな話だか、自分の目で確かめてみればよかったんだと思う。

それをやらないから、人づてに聞いた話だけで、間違った伝言ゲームの繰り返しの結果、あんな妙な話になってしまったんだと思う。

もういい年の監督だからゲームはちょっと・・・というのは、言い訳だと思う。やっぱ仕事として引き受けた以上、最低限、原作にぐらい自分で目を通すべきだ。目を通した上で、あえて変更した・・・というのなら、まだ納得も出来るんだけど・・・。

実は、監督が原作に目を通してくれてさえいれば、もう少し方向性の違った作品になったんじゃないかと・・・私は監督を信じたい。つまり、出崎監督なら、もしかして「AIR」を題材に傑作といえるような作品を作ってくれるんじゃないか? という期待の部分が結構大きかったのも確かなのだから。

劇場版で感動した・・・という人の話も聞いたが、どうしても「・・・」と思ってしまう。
「病気の女の子が健気でかわいそう」というレベルで泣けたんだというのなら、萩尾望都の「アメリカン・パイ」を読んで見ろ・・・と言いたくなってしまう。「アメリカン・パイ」の方が100倍泣けると思うよ。

というか、私には、あれは出崎監督が「アメリカン・パイ」をやろうとして失敗したようにしか見えないんだけど、そう思うのは私だけかな?(−−);

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