小説・一般13.「バッテリー」第2巻 あさのあつこ 角川文庫
「自分の力を信じろ!」という物語。
子どもは大人に気を使うのだと言うことを、改めて見せつけられた感じです。大人の言うことを聞いて、状況に合わせて、顔色を見て、「普通はこうするべきだ」という無難な行動を取っていく。大人もそういう子どもを見て、安心する。
だけど、そうやって大人がああしろ、こうしろと、うるさく規制をかけていく中で、子どもの可能性を殺していないか? 伸びるはずの子どもをつぶしていないか? と、考えさせられる話でした。
前作では、主人公である巧の家族の問題がクローズアップされていたけど、今作では、彼が中学生になったことにより、「学校」の問題が指摘されていく。
子どもたちが全力で自分たちのやりたいこと訴えていく。大人の方が、それに応えて、考えさせられていく。そんなに陳腐な話じゃないんだけど、とにかくどちらも本気でぶつからなきゃいけない・・・という話でした。
本気でぶつかると、本気で返ってくるし、目立つ故にぶつかるいろんな障害もあるんだけどね。全力で勝負している子どもの姿がかっこよくって、いろいろ考えさせられます。いい作品でした。
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