第３４話「ラギの復活」
第３５話「迫る魔王」
魔王ＶＳ雪の女王という超越者同士の戦いに、なんで生身の人間のラギが対等の立場で参加できるのか不思議。「何故カイがパズルを解かなくちゃならないの？」とゲルダはしきりに聞いていたが、私はむしろ、「どうしてラギが魔王と戦わなきゃいけないの？」とそちらにつっこみを入れて欲しかったよ。（−−）；
「馬の背に揺られて」過去の記憶を取り戻したラギさんだけど、その「馬の背に揺られているラギさん」の構図が余りにも間が抜けていて、ギャグに見えてしまったのは残念。助けるのはいいけど、せめてこう胸に抱きかかえる形でお姫様抱っこ状態で運んで欲しかった。その方が感動的でしょ？ 生身の人間を荷物扱いするのはやめようよ、女王様。優しいのか、冷たいのか、どこか抜けているのか、よくわからないお人だ。
全３５話の物語だと思っていたのに、いつの間にか１話増えたんですね。総集編が１話入ったからかな？ 魔王は再び封じ込めたけど、カイの記憶は戻らない。ゲルダの愛はカイを救うことが出来るのか？ という原作展開を最終回だけ持ち込みたいという主旨になりそう。
原作では雪の女王こそが、ラスボスだった気がしたんだけど、魔王というオリジナルキャラを入れることで、女王様の方を実はいい人でした・・・というアレンジにしたのは面白いと思った。原作ファンの評価は微妙だろうけど、この作品はもうすでにアンデルセンじゃないし、これはこれでいいのかも知れないとちょっと思っている。
