こうしてみると、明治の初期というのは、政府と反政府運動との戦いの歴史であり、その中で、治安維持のために警察が組織されたり、彼らの熱を抑えるために征韓論が出てきたり、台湾出兵が行われたりしたんだなあ。というのがわかる。活動家の側も自分たちの意志を世に訴えるために評論新聞を作り始める。その流れの先に、我々のいる現代もあるんだと思うと感慨深い。
6巻目では、改めて島津久光の立ち位置の紹介と、長州の前原一誠について文章を割いている。あと、最後に神風連の乱について詳しく説明されていた。
なんにせよ、薩摩藩というのは、政府打倒を考えるとき、どうしても重要な役割を持つんだとわかった。それだけ力があったし、期待も大きかったんだろうなあ。と思う。