星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「坂の上の雲」第1巻 司馬遼太郎

読書13.「坂の上の雲」第1巻 司馬遼太郎 文春文庫

ドラマ版は未見。どんな話か全然知らなかったけど、幕末を過ぎて、明治時代を勉強したかった私にはちょうどいいです。初期の方は、この間まで読んでいた「翔ぶが如く」と時代的に若干かぶっているので、幕府の崩壊によって、士族の扱いが変わってしまったことがよくわかるし、明治政府が学校を整備し、「貧乏が嫌なら勉強をしろ」という流れに、その子どもたちが乗っていく様子が見えて、興味深かったです。学問で身を立てて、仕官の道を目指す。それがこの時代の空気だと。

そうやって志を立てたものたちが、みんな東京や大阪など都会に向かい、人によっては、海外留学をしていく。その運命の流れがなかなかドラマチックで、これからの展開も楽しみです。