映画20.石田祐康監督 「ペンギン・ハイウェイ」 (日本・2018)
原作小説は未読。だけど、森見登美彦作品は、「四畳半神話大系」と「夜は短し歩けよ乙女」を小説とアニメで見たし、「有頂天家族」は小説は読んでないけど、アニメは全部見てます。
だから、主人公の少年が語る口調が、いつもの森見登美彦調なんだなあ。というのはわかったし、それでも、声優さんが違うだけで、雰囲気がぐっと変わるというのも確認してきた。
期待半分、不安半分、ぐらいの気持ちで見に行ったけど、これは期待以上に素晴らしかった! 住宅街に突如出現したペンギンの群れと、その消えてしまう謎。入っちゃいけないという森の奥には何があるのか。ぐいぐい、物語にひきつけられて、一気に見ることができました。
ファンタジーとしてもSFとしても、非常によくできていると思います。子供たちに与えられた夏の課題。そうやって過ごす夏休みの日々。その終わり。
どれをとっても非常によかった。
メタモルフォーゼを繰り返すペンギンたちの描写と、お姉さんと少年の声優さんの演技は、特に褒めちぎってもいいんじゃないかと思いました。
少しでも興味がある人は、ネタバレを見る前に映画館に行ったほうがいいと思います。これ、予備知識がないほうがより楽しめると思うので。個人的には、こんなにすごい作品とは思わなかった。ということで、ちょっと感動してます。