「西の善き魔女」は本編が全5巻で、残り3冊は外伝だ。と、聞いていたんだけど、読んでみたら、思いっきり本編で、ちゃんと完結編だった。
バードとフィーリがどういう存在なのかもきちんと説明されていたし、一番最初に書かれていたわらべうた「真昼の星が落ちたらおしまい」という言葉の意味も教えてくれて、ちゃんとつながってくれたのが嬉しい。
今回は、SFとしての本領発揮で、バードという端末が、どういうふうに生まれてくるのか、その過程を見せてくれたのが面白かったし、ルーンとのやり取りやフィーリとの対決は、緊張感をはらんだもので、見ごたえ読みごたえがたっぷりありました。このSF設定なら、現代でも通用するんじゃないかと思います。