第43話「開く扉」
問題は、妊娠中の母体の不安定さだ。と、ヒビキ博士が言っていて、だからこそ、人工子宮で子供を育てる必要があった。そうやって、研究の結果として、産まれてきた最高のコーディネーターがキラだという。
カガリの説明が入らなくて、不満なんだけど、母親がああも、父親を非難していて、「命は産まれいづるものよ!」と叫んでいるからには、母親のために、双子のうち一人は通常分娩させて、ナチュラルにしたのかもしれないし、研究材料としては、キラとカガリを比較しようという計算もあったのかもしれない。と思った。
その子どもたちを助けるために、キラは、養子として普通の家庭で普通の子供として育った。結局、愛されていたんじゃないか。キラ。と思って、そのへんは、良かったね。と思う。
逆に、父親に疎まれて、後継ぎの資格なしと言われ、母親まで殺されているムウはかわいそうだと思う。父親がろくでもないんだよなあ。そんなろくでもない男のクローンとして生まれたクルーゼも、やはり、被害者という気もする。