星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」第23話

第23話「戦火の陰」

いやあ、本当にカガリで「十二国記」をやりたかったんですね。「私の国の軍を勝手に動かすなど、そんなことはさせない!」という感じに陽子が麒麟にまたがって空から下りてくるような感じでした。>ストライクルージュ

だけど、「十二国記」と違うのは、「SEED」世界におけるカガリの言葉はあまりにも無力で、誰の耳にも届かないという点でしょう。

「オーブ軍が私を撃つなんて・・・!」とカガリはショックを受けていたようだけど、キラはそれをちゃんとわかっていたようで、さりげなく後に控えつつ、攻撃があったときにはカガリを反射的にさっと守った。それがかっこいいなあ♪ と思う。(^^)

うちの夫が「キラがカガリに対して冷たすぎる。あんな言い方で追いつめなくてもいいじゃないか。「SEED」の時のキラはもう少し優しい子だったはずだ」と言うんだけど、要するに3年の間にキラも変わったと言うことなんだろうなあ・・・と考えてみました。

「こんなことになるって、本当にわからなかったの? カガリ」って言うんだけど、キラは自分だって何もしなかった。カガリにばかり任せていたんだから、本来なら、彼にカガリを責める資格はないはずだ。だけど、今回、彼の立ち位置は「Z」におけるアムロ・レイなので、「もう戦いたくなから」とちょっと引きこもり状態なんでしょう。
カガリを責める振りをしながら、彼は自分を責めていたんじゃないかという気もします。考え過ぎかな?

ただ、この作品のテーマは「何故、戦争はなくならないのか?」というものだから、これはこれでいいと思う。

オーブの理念は正しい。「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の戦争に介入しない」父親の言葉を必死に守ろうとしているカガリの抵抗が無力に終わることが、本当に悲しいです。

しかし、今回の戦闘シーンは、本当に力が入っていましたね。すごくかっこよかった♪

ザクとは違うのだよ、ザクとは!」のムチでビシバシ攻撃には大笑いでしたが、富野監督なら「一度言ってみたかったんだよね、これ」とか言わせるところでしょうね。(^^);