読書13.「ムーミン谷の夏まつり」 トーベ・ヤンソン 講談社文庫
「たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知っているということだよ」
禁止されることが大嫌いなスナフキンは、「するべからず」と書かれた看板を片っ端から引き抜き、公園番をしていた夫婦をニョロニョロでやっつける。その痛快さが心地良い。
世の中にあふれる「こうしなければならない」と思い込んでいる人たちに「もっと気楽におやり」「好きな場所へ行っていいんだよ」と呼びかけてくれる物語。
劇場が出てきて、舞台に立つ。芝居を演じることが、そのテーマに組み込まれていることが興味深いと思いました。なりたい自分になれるように。