星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ヤング ブラック・ジャック」第13巻 原作:手塚治虫 脚本:田畑由秋 作画:大熊ゆうご

コミック11.「ヤング ブラック・ジャック」第13巻 原作:手塚治虫 脚本:田畑由秋 作画:大熊ゆうご 秋田書店ヤングチャンピオンコミックス

もうそろそろ終わりだろうと思ったのに、まだ続くのか・・・。と思って、げんなりしているところ。如月恵編ということだったが、これはあんまり読みたい話でもなかった。無理に原作のエピソードと絡ませるのやめてほしいし、こんな変な二次創作が公式とか言われても困る。

横浜の伊勢崎町のあたりが、そういう場所だったとは知らなかった。けど、この人たち、どこに住んで、どこの大学に通っているんだっけ? 横浜だとは思わなかった。ずっと東京だと思っていたんだけど・・・。

「西蔵放浪」 藤原新也

読書32.「西蔵放浪」 藤原新也 朝日文庫

分厚い本だったけど、何とか読了。妙に詩的な文章で、いちいち言い回しが気取っている。たぶん、それが魅力なんだと思うが。

地球上を旅することは、タイムスリップを経験することと同じだと冒頭に書かれていたが、このチベットへの旅は、古代の信仰が息づく古い村への移動なのだと思う。この本は、75年の発行なので、さすがに今とは違うだろうが、それでも、なんだか特殊な場所という感じはした。

写真も多く、資料としても貴重だと思う。

「フルメタル・パニック! IV」総集編

総集編「インターミッション」

せっかくだから、順番に総集編も見てみました。これはアマゾンプライムビデオにはないみたいなので、自分で録画した分から。

戦闘シーンがメインで、Aパートがメリダ島編。Bパートが東京編。という感じ。

改めてもう一度見ても、戦闘の描写がリアルだなあ。と思う。たぶん、小説ではそこまで丁寧には書かれていないだろうから、アニメでは、スタッフがオリジナルで描いているんだろうけど、こういう攻撃を受けると、こんな風に破壊されるよね。ってのが、生々しくて、恐ろしいんだ。

あと、人物の描写も丁寧だなあ。と思えるのは、「相良宗介を人質にとればよい」としたアマルガムのやり方に、「もういいの」と決意したかなめと、ぎりぎりまで戦った宗介と。なんか、いろいろ健気で、それでいてかっこよくて、胸を打ちます。

石田祐康監督 「ペンギン・ハイウェイ」

映画20.石田祐康監督 「ペンギン・ハイウェイ」 (日本・2018)

原作小説は未読。だけど、森見登美彦作品は、「四畳半神話大系」と「夜は短し歩けよ乙女」を小説とアニメで見たし、「有頂天家族」は小説は読んでないけど、アニメは全部見てます。

だから、主人公の少年が語る口調が、いつもの森見登美彦調なんだなあ。というのはわかったし、それでも、声優さんが違うだけで、雰囲気がぐっと変わるというのも確認してきた。

期待半分、不安半分、ぐらいの気持ちで見に行ったけど、これは期待以上に素晴らしかった! 住宅街に突如出現したペンギンの群れと、その消えてしまう謎。入っちゃいけないという森の奥には何があるのか。ぐいぐい、物語にひきつけられて、一気に見ることができました。

ファンタジーとしてもSFとしても、非常によくできていると思います。子供たちに与えられた夏の課題。そうやって過ごす夏休みの日々。その終わり。

どれをとっても非常によかった。

メタモルフォーゼを繰り返すペンギンたちの描写と、お姉さんと少年の声優さんの演技は、特に褒めちぎってもいいんじゃないかと思いました。

少しでも興味がある人は、ネタバレを見る前に映画館に行ったほうがいいと思います。これ、予備知識がないほうがより楽しめると思うので。個人的には、こんなにすごい作品とは思わなかった。ということで、ちょっと感動してます。

「フルメタル・パニック! IV」第4話

第4話「オン・マイ・オウン」

「常盤! 楽しい毎日だった。ありがとう」

このセリフで、ぐらぐら来ちゃって、危うく泣くところだったじゃないか。というか、ちょっとだけ泣いたよ。本当にもう、終わりなんだって。

「ふもっふ」の世界が楽園なら、これが楽園の終焉で、楽しかった日々がもう終わっちゃうって。

千鳥が連れ去られるとか、友達にやじられるとか、そういう展開については、うっかり、ネットでそうなるというネタバレを読んじゃって、きっとものすごくひどい状況なんだろうなあ。という妄想のほうが大きかったので、本編を見た時には、なんかあっさりとしたもので、逆に「ああ、この程度なのか~」みたいな感じになってしまった。(どんなひどい展開を期待していたのか?)

小野寺くんについては仕方ないよね。彼は恭子のことが好きなんだもの。その辺は、この間、「ふもっふ」を復習しておいたからよくわかる。恭子がこんなひどい目にあわされたとあっちゃ、怒らないほうがおかしい。

でも、宗介はよくやったよ。頑張ったじゃんか。友達全員を助けようとした、そのやり方に結構、感心していた。なるほど。ちゃんと理屈は通っているか。

レイスが助けに来るところもかっこよかった。今まで何をしていたのか? という部分、あいかわらず困った人だけど。これも「TSR」をちゃんと復習しておいてよかったと思う。

時間はかかったけど、第1期から全話、見直した甲斐はあったか。いろんな伏線がすんなり回収できるのは、気持ちいい。これから見ようかな? と思っている人には、アマプラを勧めておきたい。

「フルメタル・パニック! IV」第3話

第3話「BIG ONE PERCENT」

メリダ島基地が大変なことに! べへモスが3機もやってくる上に、さらに強襲部隊が来るだと? 対抗できるの?? どうするの? って状況。

だけど、なんとかするために、きちんと作戦を立てて、その通りに実行していくあたり、戦場物としてはずいぶんリアルというか、兵士の動きを丁寧に描いている。その辺は、この作品は、ガンダムというよりは、ダグラム系の高橋良輔作品の後継なんだなあ。という感じがした。自分的には、もともとそっちのほうが好きなんだが。

ミスリル側も頑張ってはいるけど、やっぱ、攻撃よりは防御のほうが難しいってことなのか。甘くない戦闘の様子が描かれて、死んでいった兵士はかわいそうでした。

メインキャラは死なないだろうとわかってはいても、マオもクルツもかなり苦しそう。うわ。これ、逃げ切れるの? 大丈夫か? と心配しつつ、次回を待ちます。

一方で、宗介のほうも恭子を含め、学校の友達全部が人質に取られた状況で、「君につながるすべてを護衛する。守ってみせる」と宗介は言うけど、それこそ、絶対、無理っぽいでしょ? どうやって助けるの?? こっちのほうも心配しつつ、次回を待ちます。

この状況、かなり厳しいですよ。うひゃあ。

 

「フルメタル・パニック! IV」第2話

第2話「損害制御」

ガウルンゲイツは、遊びすぎたんだ」というセリフもあったけど、アマルガムがいよいよ本気を出してきたという感じで、あっちもこっちも大変な状況。意外と、ミスリルも弱い? それとも、敵が強すぎるのか?

平和な日本で、本格的に敵に攻められて、宗介が本気を出して防御すれば、町中、めちゃくちゃになるし、危機管理シミュレーションとしても、よくできていると思います。戦闘で町が破壊されるって、こういうことなんだって。もしかすると、これでも、まだ甘いかもしれないけど・・・。

そういう容赦ないところが気に入ってます。

かなめには武器を持たせたくないと、それには触るな! って、宗介が言っているところ、いいなあ。と思いました。彼女には、こちら側の世界に来てほしくないのね。あくまで、平和な世界の象徴であってほしいというか。

同じ話数の中でテッサが拳銃を握ったのと、対比された形。平和な日本の象徴がかなめだとすると、テッサがいるのは、厳しい戦場である外の世界。

そういうのを見ちゃうと、いかに日本が平和でいい国なのかよくわかるよね。しみじみ。