星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「昭和元禄落語心中」第十三話

第十三話

これにて、最終回。と、思いきや、思いっきり次回につながっているやんけ? 本放送で見ていた人は、さぞかし、困惑しただろうと思うけど、今は、そのまま続けて見れるからいいね。アマゾンプライムは、放っておいたら、そのまま、続けて始まってしまったので、慌てて、止めたくらいで。

ただ、前回のラストで、過去の物語はひと段落ついたという感じで、八雲の名を継いだ菊比古のいる物語中の現在へと話は戻ってくる。

落語心中という言葉は、落語とともに心中したかった八雲の気持ちを表していたのか? 時代の流れとともに、このまま消え去り、失われていくのだろうと、その最後の番人になるつもりでいたのかもしれない。だから、小夏にも落語を教えなかった、やらせなかったのかもしれない。

とはいえ、そこに与太郎が現れ、助六を継ぐという。その決意は、消えかかった落語を、新しく次代につなぐことになるのか? 与太郎は、八雲を救えるのか? そのあたりに期待して、続きを待ちます。

「昭和元禄落語心中」第十二話

第十二話

こうしてみると、助六と菊比古と小夏の生活の中に、みよ吉だけが入り込めずに浮いているんだなあ。と思った。ただ、本当に4人で一緒に暮らせていけたら、それはそれで幸せな構図だったと思うんだけど・・・。

ラストシーンの水しぶきが、血の色に変わるところが印象に残りました。

助六の落語はよかったです。彼は本当にやり直したかった。その気持ちがひしひしと伝わったので・・。

「昭和元禄落語心中」第十一話

第十一話

二人で落語っていうのも、ジャンルとしてあるのかな? あまりにはまっていて、ちょっと感動したんだけど。助六と菊比古の二人で演じるの、そりゃ見ごたえがあるだろうな、と思ってしまった。山ちゃんと石田さんの掛け合いが絶妙で素晴らしい。

やっぱ、助六には菊比古が必要なのか。親がだめだと子供がしっかりするというのは確かみたいで、健気にせっせと働いてみせる女の子がかわいかった。というか、実にしっかりしていて、感心する。

菊比古がいると、生活が見違えるように変化する。本当に、いい奥さんですねえ。

このまま、みんなで平和に暮らせたらよかったのにね。と思うんだけど、いよいよ、次回あたりで、助六とみよ吉に何かあるのだろうか? そろそろクライマックスのはずだし、次回を待ちます。

「昭和元禄落語心中」第十話

第十話

こうしてみると、名前を継ぐ、というのがいかに大変なことなのかがわかる。師匠にとって、八雲という名前は呪いだったのか。

一方で、助六という名前も怖いね。必ず、八雲の前に現れるみたいで。八雲師匠と、初代の助六の間に、こんな因縁があったとは知らなかった。さぞかし、二代目助六の存在が、八雲師匠にとっては重荷だったことだろうと思う。

とはいえ、先代に冷たくしたんだから、二代目には優しくしてやってもよかったのにね。ともちょっとだけ思う。両方を追い出して、どうするのか。重荷がどんどん重くなっただけじゃないのか? それが人の世の常なんでしょうか?

菊比古が死神を演じたけど、この辺の演出が結構、怖かった。石田さんの演技もうまいけど、画面の見せ方もうまい。なんか怖い。という感じをこちらに与えることができたんだから、成功でしょう。見事なものでした。

「昭和元禄落語心中」第九話

第九話

ここにきて、初めて助六が本音を出してきた。菊比古がうらやましかったという気持ち。ずっと菊比古側から見ていたので、彼のそういう気持ちは気づかなかったな。互いに、相手をうらやみ、妬む思いがあったということなのか。

ただ、意外と、それは、八雲師匠にもあったんじゃないかという気もする。助六の才能を妬んでいたのは、菊比古だけじゃなかったんじゃないかと? そんな感じも見えるんだけど、次回で、そういう話も聞けるかしら?

八雲師匠が、ここにきて、老害状態になってきた。融通の利かない頑固爺が、周りの変わっていく状況を見えてなくて、若い新しい考えの味方になってくれないという。

こういうのは、昔からのパターンとは言え、現実にもよくあることなんだろうな。と思う。

「昭和元禄落語心中」第八話

第八話

前言撤回。私の勘繰りは、ことごとく外れていたみたいで、恥ずかしい限り。たぶん、私は、みよ吉みたいな女が、菊さんみたいな男を好きになるわけないと思っていたんだけれど、そうでもなかったということか。彼女は、結構、本気だったということで。

でも、なんか客観的に見て、助六との方が、似合っていると思ったんだけどな? 菊比古に振られた後、助六とくっつくのか、どうなのか? 八雲先生は、それをどう見るのか?

満州で、八雲と助六とみよ吉が、どんな風に過ごしていたのかが謎になっているところがポイントだよねえ。どういう関係だったんだろ? あんまり想像がつかないんだけど・・・。

ここにきて、助六と菊比古は、お互い、一緒に暮らすのをやめることにしたみたいだし、別々の道を歩くのもそれはそれでありなのかもしれない。落語が好きなのは同じでも、目指す道は違うということで。これからの展開も楽しみです。

それにしても、この作品は、昭和初期の風俗を丁寧に描いてくれるから、それはそれで見ごたえがあっていいなあ。と思います。汽車や電車や、喫茶店で過ごす風景が、なかなか新鮮。

「昭和元禄落語心中」第七話

第七話

みよ吉は、本当は助六が好きなのに、相手にされないから、当てつけに菊比古に言い寄ろうとしているのかと思っていたんだが、そうでもなく、彼女は結構、純粋に菊比古のことが好きなんだろうか? という気になってきた。悪女に見えて、意外とそうでもないのか? 林原の演技がうますぎて、その辺が、よくわからない。どっちにも見えるよ。

その辺、七代目八雲の先生のほうが、どうにも怪しい動きをしている。みよ吉のことが気になるあまり、みよ吉と菊比古を遠ざけるために、わざと、親子巡業に菊比古を誘ったような? そういう勘繰りもできるな。もし、そうだとしたら、それを知ったら、菊比古はショックを受けるだろうと思う。まじめな人だし、そういうところが好きなんだけど。まあ、このあたりは、私の勘繰りすぎかもしれないから、今後の展開を待ちます。

それにしても、助六と菊比古の仲が良くて、すっかり夫婦の領域に達しているのが、なんかすごいなあ。と思いました。膝枕で耳かきして、寝かしつけるという大技をこなせるとは、すごいよ、菊さん。いい奥さんになれるわ。と、妙な感心をしていたり。